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2022-08-28 09:08:00
消費税は、平成時代のスタートとともに制度化されました。3%がスタート時の税率ですが、
今や、税収では所得税・法人税と並んで3大税収の一角を占めます。消費税率は現行10%
(一部8%)とシンプルにできていますが、制度の内容は非常にややこしい。特に経理処理が大変。
赤字事業であっても納税義務があります。輸出事業については免税と称して納税義務がナイ。
輸入については、事業者だけでなく個人も納税義務者。非課税業種・医業や社会福祉法人には
納税義務はありませんが、課税仕入に消費税が含まれていても売上高に消費税が課されなければ
控除できない。自動車の輸出業者に毎年何億という税の還付が生じている一方、中小企業者で赤字
事業でも課税売上高に対して10%課税されます。預り金である消費税が運転資金に流用されれば
納税資金が枯渇し、納税時期に滞納という事態にならないとも限らない。現状税収に対する滞納
が多いのは、消費税だそうです。何と約50%が滞納になっているといいます。
滞納になったらどうするのでしょうね。納税が国民の義務ではありますが、消費税の場合一度
滞納になり、1年経過すると、これを返していくのは本当に大変です。税務署の承諾を得て延納
という制度もありますが、これも1年以内に納付していないと、前記と同様の事態になります。
納税義務者の皆様、どうか消費税についてはくれぐれも「経理処理」を十分にしましょう。